サービス付き高齢者向け住宅の入居条件は?

高齢者住まい法によって決められているサ高住の入居条件とは?

入居条件には年齢、病気、介護度などがありそれを検討しているイラスト
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)への入居には、基本的な条件が設けられています。施設ごとに違いがある部分もありますが、「高齢者住まい法」によって決められている入居条件としては、一つは、「60歳以上の者」、また「介護保険法に規定する要介護認定もしくは要支援介護認定を受けている60歳未満の者」です。基本的には60歳以上の高齢者が対象となりますが、40~64歳で要支援認定を受けている人も対象となります。
要介護認定を受けるには、要介護状態などの原因となる身体および精神上の障害が、特定疾病であることが条件です。特定疾病とは、筋委縮性側索硬化症、後縦人体骨化症、骨折を伴う骨粗しょう症、初老期における認知症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病、脊髄小脳変性といった疾患が挙げられます。
これらの特徴としては、いずれも病的加齢現象による疾病であり、加齢によって生じる心身の変化が要因となって発症するものであることが挙げられます。主に65歳以上の高齢者に多くみられるものですが、なかには40歳以上の年齢であっても認められる疾病です。また、3~6カ月以上、継続して要介護状態、または要支援状態となる可能性が高いと考えられる疾病が特定疾病に含まれています。
その他、配偶者、60歳以上の親族、要介護認定もしくは要支援認定を受けている60歳未満の親族についても同居が認められています。

特定疾病一覧表

  1. がん【がん末期】※

    (医師が一般に認めている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)

  2. 関節リウマチ※
  3. 筋萎縮性側索硬化症
  4. 後縦靱帯骨化症
  5. 骨折を伴う骨粗鬆症
  6. 初老期における認知症
  7. 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性及びパーキンソン病※
    【パーキンソン病関連疾患】
  8. 脊髄小脳変性症
  9. 脊柱管狭窄症
  10. 早老症
  11. 多系統萎縮症※
  12. 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
  13. 脳血管疾患
  14. 閉塞性動脈硬化症
  15. 慢性閉塞性肺疾患
  16. 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
(※印は平成18年4月に追加、見直しがなされたもの)

入居基準のほか、施設ごとによって異なる入居条件について

リハビリ施設、ペットが飼える、お酒、機械風呂など施設により条件が異なっているイラスト
前述の通り、サ高住への入居基準は施設ごとに異なる場合があります。身体の状態や趣味・趣向などにおいて、許容されるものとされないもの、基準などが設けられているので、確認が必要といえるでしょう。
ペットが飼える、タバコが吸える、お酒が飲める、リハビリ施設がある、お金の管理をしてもらえる、入浴する際の支援があるなど、各施設には特徴があります。心身の状態に合わせたサ高住を選ぶこと、また本人の過ごしやすい施設を選ぶことが重要であるため、ここは慎重に考えたいところです。
サ高住は、一般的な賃貸住宅と比べるとバリアフリー対応となっており、高齢者の安否確認などもしてもらえることから、高齢者が安心して住める施設となっています。ただ、高齢者の中には認知症を患っている患者も多く、家族としては認知症であってもサ高住に入居できることを希望する方も少なくありませんが、サ高住では認知症患者を受け入れていないケースが多いです。
認知症には、少しのことが思い出せない、記憶障害、時間や季節などが分からない、道順を忘れてしまう、考えるスピードが遅くなる、家電などを使えなくなり、自分の身の回りのことができなくなる、といった中核症状があります。このような症状があると、共用の玄関を使用する際の暗証番号を覚えられない、忘れてしまう、といったことがあり、サ高住への入居は難しいとされるのです。また、認知症のその他の症状として挙げられる、暴言や暴力行為などは、集団生活に支障をきたすと考えられます。そのため、受け入れができない施設が少なくないというわけです。
このように、認知症患者の受け入れを行っていない施設が多いサ高住ですが、なかには認知症患者へのサポート体制を整え、受け入れをしている施設もあります。例えば、徘徊の対策として、玄関や窓の構造を強化したり、外出の際の付き添いをつけたり、GPS機能つきの携帯などの機器を用意していたり、認知症患者に対する専門スタッフなどを配置し、医療面においても介護ができる体制を整えていたりする施設も増えています。

サ高住入居者の認知症の程度

サ高住の入居者は自律の方が30.7%、認知度1が18.6%、認知度2が20.3%、認知度3が13.3%、認知度4が6.4%となっている。その内容を説明したグラフ

また、認知症の問題だけではなく、医療面におけるケアが必要な高齢者も少なくありません。たん吸引や人工透析などのケアが必要な場合、従来では入居ができないとされていましたが、現在ではそういった医療的なサポートができるサ高住も多くなっているのです。
さらに、サ高住は自立した生活を送れる人が対象となっていることが多いので、クリスマス会や誕生会などのイベントやカラオケ、運動施設などの共有スペースを設置している施設もあります。必ずしもイベントなどに参加できることが入居条件とはなりませんが、そういったサービスに対応できる、集団生活になじめることも大切なことでしょう。

医療機関との協力・連携の有無やその内容

  • 医療機関との協力・連携の有無

    円グラフにサ高住が医療機関の連携をしている割合がかかれている。88.8%が連携している。
  • 医療機関との協力・連携の内容

    提携、連携の内容の表にて定期的な健康診断36.1%、外来受診68.8%、住宅への訪問診療、往診79.9%、緊急時の入院受け入れ43.6%と表で説明されている。

出典:財団法人高齢者住宅財団「サービス付き高齢者向け住宅等の実態に関する調査研究」より作成

まとめ

このように、認知症をはじめ、医療サポートの内容に関してサ高住の入居条件は実に様々です。以前と比べると、認知症に対する施設面やケアに関するサポートや、医療面におけるケアの充実がなされているサ高住が増えています。それだけ、入居者は自分の心身の状態に合わせた施設を選ぶことができるようになりつつあるといえます。
趣味や趣向に関しても、自分が住みやすく、老後の生活を充実して過ごせる施設を選べるようになってきているので、複数の施設の入居条件や内容を比較検討して選ぶといいでしょう。
  • サ高住とは?

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