オバマケア?米国にみる医療・介護政策のゆくえ
米国では、医療・介護分野において市場競争に委ねられている範囲が日本に比べて大きく、またその市場規模も巨額なものになっています。米国の医療は、費用がGDPの約1/5にもなりますが、政府による管理を極力避ける傾向にあるので、民間側の努力によるものが大きいです。 ところが、2010年に成立したAffordable Care Act(以下オバマケアと表記)は政府主導での大きな改革です。オバマケアは、医療保険の拡大、予防医療の充実、医療費の抑制など、医療・介護分野における包括的な改革を目指しています。

医療提供体制の改革

オバマケア?米国にみる医療・介護政策のゆくえについてのイラスト オバマケアは、アカンタブル・ケア・オーガニゼーション(ACO)と呼ばれる制度を創設しています。このACOは医療提供体制に関する改革として大きな注目を集めています。その内容としては、 ・メディケアの患者に対して、連携の取れた質の良いケア・サービスを提供するために、自発的に形成された医師、病院、その他のケア提供者のグループである。 ・連携の取れたケアの目標は、不必要な重複サービスや医療過誤を回避する一方で、特に慢性疾患について、患者が必要なケアを受けることを保護することである。 と定義されています。この点から、ACOは医師や病院といった医療サービスの提供者が中心となってネットワークを形成し、提供者側に質の向上と費用節約を両立するためのインセンティブを導入することが新たな施策であると言えます。

ACOが目指すもの

ACOの目標は、「質の向上と効率性のために、出来高払いや包括支払、人頭払いなど様々な支払方法を駆使した包括的な費用上および医療サービス提供上の再構築戦略」を行うことです。そのためには、これまで分散的で細分化された提供体制から転換して、医師、看護師、病院、歯科医師、介護サービスなどの数多くの専門職種のケア提供者が自発的に連携していく必要があります。

支払制度の改革

ACOでは、質の向上と費用節約の両立がポイントとなってきます。そのために、出来高払いを基本としつつ、包括支払制度が徐々に導入されている状況にあります。

まとめ

医療・介護の問題は、国の経済や財政に大きく影響するだけではなく、地域社会においても基盤の問題として位置づけられています。市場主義の医療が中心となっている印象が強い米国であっても、プライマリー・ケアの促進や統合ケア、患者中心ケアは多くの人に共有されつつあるものとなっています。政府による規制ではなく、ケア提供者の自発性と裁量による費用節約と質の向上を目指していくことは、今後の医療・介護政策における重要なポイントとなるものと考えられます。
参考元:東京財団


  • 入居までの流れ

    サ高住とは?

    入居にかかる費用
    入居条件について
    有料老人ホームとの違い
    生活支援サービスについて
    介護サービスについて
    メリットとデメリット

    入居祝い金

    Sakouju noteの知恵袋

    スマホの方はこちら

    施設掲載ご希望の方はこちら


    pagetop