利用者家族とのコミュニケーションの大切さ!
お互いに立場が違えば、それぞれの言い分もあります。自分の考えを正当化しようとするところから誤解が生まれ、信頼関係に亀裂が生じてしまうかもしれません。ほんの些細だと感じたことも、立場が違えば重大なことになる恐れもあります。普段から介護職員と利用者のご家族とは密接な連絡を心がけ、いち早い状況の把握を共有できる体制が望まれます。

高齢者の状況把握の大切さ

利用者家族とのコミュニケーションの大切さ!についてのイラスト 高齢者は、とかく感覚が鈍くなっていることがあります。痛い、痒いなどの訴えがなくても気を配る必要があります。例えば、夏場に蚊に刺されたとします。つい痒くて掻いてしまう、私たちだったらたったそれだけのことです。でも高齢者は掻いた後が赤くなり、皮がめくれてしまうことがあります。気づかないとそれだけで化膿してしまうことだってあるのです。
赤くなっていたとき「どうしましたか?」と声をかけるだけで、その事態の原因とその後の処置を行うことができるでしょう。たかが虫さされです。でも、高齢者にとってはこんな些細なことも問題となってしまう危険性があります。
介護職員同士の申送り連絡ノートなどへの高齢者の方の状況を記載することは、絶対に必要なことです。一人の介護者が見過ごしてしまっても複数の介護者の目で見ていれば、気づくことができるのではないでしょうか。また、連絡ノートなどの記載を毎日確認していれば、最小限の症状のうちに対処できるでしょう。
「このくらい・・・」などと侮っていて、ある日、事態が悪化しているケースもありえます。また、些細な症状でもご家族への連絡をしていれば、例え悪化してしまったとしても、それまでにきちんと手当てしていたことが伝わっていれば理解を得られるでしょう。

勤務していた施設での話

勤務していた施設での話についてのイラスト 私が勤務していた施設でのお話です。ある利用者さんは元々足の指に水虫がありました。とても綺麗できちんとした女性で、毎日朝にはお化粧もされ、お話もはっきり出来る方でした。施設ではご家族のご了解の上で皮膚科へ受診し、お薬を頂いていました。そして、毎日朝食後、自室で足浴をしていただき、お薬を塗布していました。少しづつ改善が見られた頃のことです。
ガーゼをして、その上から包帯を軽く巻いていたのですが、ある朝確認してみるとガーゼも包帯も見当たりません。ご本人曰く、寝ている間にとれてしまったということです。そして、そんな日が続くうちに水虫の症状が悪化してしまいました。ベッドの下やシーツの下などにガーゼが落ちており、明らかにご本人がとっているのですが、何度注意しても「私はそんなことはしていません」とのお返事ばかりでした。
この時私自身、ご家族にこの話をお伝えしていなかったのですが、ある日「私は絶対にしないのに疑うのよ」と訴えられたようです。もちろんご家族からはクレームがありました。午前中に娘さんがいらっしゃると言うことでしたので、実際に沐浴をご覧頂き、ベッドの下に落ちているガーゼをご家族に確認していただきました。
それによってご家族からの理解を得られたのですが、もう少し早く状況を伝えていれば、水虫の悪化が防げたかもしれませんし、ご家族の方も安心していただけたのではないか、と今でも考えてしまいます。

現代ならではのコミュニケーション

現代ならではのコミュニケーションについてのイラスト 現代はパソコンやスマートフォンもかなり普及しています。だったらこれを利用して、現在の状況をお知らせしてはどうでしょうか。いくら言葉で説明を繰り返しても「百聞は一見にしかず」と昔から言われるとおり、ご自身の目で見ていただくのが一番理解しやすいですよね。例えば先ほどの水虫の利用者さんの場合、最初の状況、直りかけの状況、落ちているガーゼの画像などを悪化状態を説明と観察状況を併せて送信します。ご家族の方は画像やその説明から、ご本人の現在の状況がリアルタイムでわかるので、より内容を理解していただけるでしょう。パソコンやスマートフォンが普及しているのなら、こういった機能でご家族と施設と介護士との連絡ツールとして活用できれば便利ですね。
日々忙しいご家族や介護士も、手元のスマートフォンだったら、ちょっとの時間で確認できて安心が得られます。現代だからこそのツール活用は、有効な手立てではないでしょうか。常に状況の報告がなされていれば、ご家族の理解も得られやすくなるのではないかと思います。

安心・安全の生活のために

預けている家族が、実際にどんな日常を送っているのかは不安です。家庭で介護が出来ない状況から、施設への入所を選択したということで、「よく見てもらうためには、多少のことは目を瞑らなくては」と思われているご家族もいらっしゃるかもしれません。
その反面、「高いお金を払っているのだから、ちゃんと見守ってくれて当然だ」と思っておられるご家族もいらっしゃるでしょう。どちらであれ、毎日面会に行くことはやはり難しいと言えます。とはいえ、全く目が届かないようでは施設での生活に対して不安を感じてしまうでしょう。
その不安を解消するには、双方の信頼関係がとても重要ですし、それには連絡体制の強化は必要ですよね。ご家族からの信頼に見合った介護が出来ているか、施設側と介護者の協力体制や価値観を一致させるためにも、やはりコミュニケーションは重要であると言えるのではないでしょうか。

不安をなくすのは信頼関係

ご家族がご本人の現在の状況の把握が出来るかどうかは、連絡状況と信頼関係です。「まずいことは隠す」「いいことは話す」では本当の信頼関係は築けません。もし「まずいこと」と施設側が思ったときにでも正直に伝えるべきですし、それによってお互いの信頼関係が芽生えるのではないでしょうか。現代だからこそ行えるコミュニケーションの方法をもっと活用して、信頼関係の強化に利用していただきたいと思います。


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