ゲートキーパーが高齢者の自殺を防ぐ!「命」に寄り添って!
もし、あなたの周りの人が自分自身で命を絶ってしまったら。そう考えるととても悲しく、やりきれない思いになりますね。そうなる前に少しでも変化に気付けていたら、話を聞けていたら、考えるとキリがないくらい色々「もっとこうしていれば良かった。」が出てきます。 でも、自分にそんな知識や解決するような力があるのか?と自分自身でも悩んでしまいます。そんな時、専門の知識を持った人がいると心強いですね。そのような人たちについて触れ、自分自身の悔しかった思いと一緒にお話をしてみようと思います。

20代の頃の自分

ゲートキーパーが高齢者の自殺を防ぐ!「命」に寄り添って!についてのイラスト 私は、介護の専門学校を卒業し、病院や施設で勤務していた頃の話です。私はまだ20代前半で、お世辞にも「何でもこなせる職員」とは言えない職員でした。でも利用者様との会話は好きで、自分の手が空いた時には積極的に居室へ行き、お話をしたり、手芸を習ったりしていました。今思えば、もう少し周りの空気を読むことができれば少しはいい職員だったのでしょう。
その頃に勤務していた施設でのことで、結果を言うと、利用者様が自殺でお亡くなりになられました。私が発見したわけではありませんが、目の前のことなのにまるでテレビを観ているかのような出来事でした。朝まで普通にご飯を食べ、会話をしていた方が、他愛もない会話で笑っていて下さったのに。それから数日は色々なことが頭を駆け巡り、ああでもない、こうでもない。でも、私なんかで力になれたのか?少しでも変化に気付けていたなら、等と後悔ばかりしていました。原因は、ご家族様との意見の食い違いでした。本当に私みたいなまだ新人に毛が生えたような職員には下手に立ち入れない、立ち入っていいものか分からない内容でした。今でも、その時に変化に気づけたら、専門的な知識があったらと考えてしまいます。

「ゲートキーパー」という存在

現在「ゲートキーパー」という方々がいらっしゃるということをご存じでしょうか?政府が掲げる共生社会政策には、「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人とあります。
ゲートキーパー養成研修会という研修が各地域で行われ、福祉や医療にかかわる人、民生委員、ボランティアの方々が受けていらっしゃいます。研修を受け、専門的な知識を身に着けた方々が「命の門番」となり、最悪の事態を防ぐ。私もそんな知識をあの頃もっていたらと悔やまれます。そんなゲートキーパーの方々の活動により、昨年の自殺率は4割も減っているようですが、高齢化社会が解消されず、減少率は鈍くなっているようです。

社会との交流を断ち切らないように

私も一時期、職場の仕事の押し付け、人間関係などで押しつぶされていた時期がありました。そんな時に限って誰にも話せない、話すと不利益になるのではないか?今のまま頑張っていれば何とかなる、黙っていれば好転するはずだと自分の殻に閉じこもってしまい、気が付いた時には夜明けの橋の上にいました。私も、「自殺者」になる寸前で両親、友人に「気づいてもらえて」引き戻されました。そう、両親と友人が私の「ゲートキーパー」だったのです。友人の中には看護師をしている友人の母もおり、その時に言ってくれたのです。
「あんたは十分頑張った。だから今は休みなさい。あんたが壊れたらここにいる人間や施設のあんたを慕ってる利用者さんが泣く!悲しんでるあんたをほっておけない。だから今は休むんだよ。」と。それから仕事を休職し、休職している間は実家の農業を手伝い、医師からの復帰してもよいという診断をもらってから現場に復帰しました。今も少し不安定になることもありますが、主人、両親、友人に支えられ生活しています。本当にどれだけ感謝しても足りないくらい感謝しています。

最後に

社会との関係を断ち切らない。引きこもりや閉じこもりもその代表として挙げられますが、私のように「殻に閉じこもる」人、最初にお話をした「抱え込みすぎて話せない」方はうつ状態になると、自然に社会、周りとの交流を断ち切ってしまいます。そして「自分が悪い」と自らを責めてしまいます。そんな時に、「あなただけではない、私たちがいる、いつでも頼っていいんだよ。十分頑張ったじゃない。」と静かに語りかけてくれたり寄り添ってくれる存在はとても大きいです。高齢者や若年者に関わらず、本当に共通するのは「交流を断ち切らないこと」だと思います。


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