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高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法

寒い冬の入浴中の事故、ヒートショックに気をつけよう

皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。

冬が近づくに連れて、リスクが高まるヒートショックとはどのような症状のものなのか、また予防するためにどうすれば良いのか――本頁で解説していきたいと思います。

ヒートショックとは

ヒートショックとは、暖かい室内から寒い場所に移動したり、寒い脱衣所から温かい湯船に使ったり…という急激な温度変化によって血圧が変動し、心臓に負担がかかってしまうことで脳卒中や心筋梗塞に繋がってしまう症状のことを言います。

寒いところに行くと血管が収縮し血圧が下がります。逆に温かいところに行くと血管が膨張するため、血圧が下がることになります。これを何度も繰り返していると心臓に負荷がかかってしまうのです。

例えば、寒い外から帰ってきた時に温かい部屋に入り、その後すぐに寒い脱衣所で服を脱ぎ、温かい湯船につかる…という何気ない日常の中でヒートショックは発症します。これがヒートショックの恐ろしいところです。

入浴中の事故死は年間で1万9千件!?

家庭内浴槽での事故死数は年々増加傾向にあり、溺死者の年齢は75歳~84歳が圧倒的に最多で2106名(平成26年)となっています。

この入浴中の事故数は海外に比べて圧倒的に多く、消費者庁はその原因を温かいお湯を張って肩までつかるという日本固有の入浴スタイルに起因すると分析しています。

入浴中に気をつけておくべきは心筋梗塞や脳卒中といってヒートショックによる直接的な症状だけではありません。ヒートショックの軽い症状でも、失神をする可能性があります。入浴中に失神してしまうと、溺死に繋がってしまいます。

ヒートショックを防ぐために

――では、ヒートショックを未然に防ぐためにどのようにすれば良いのでしょうか。

脱衣所や浴室を温める

家の構造によっては脱衣所が冷えやすい環境にある場合もあります。こういった場合に脱衣をすると急激に血圧が上昇することになります。

さらに湯船に浸かると血管が膨張することになります。この時に浴室内に十分な温度が保てていなかった場合、さらに血管が収縮してしまいます。

短時間の間に何度も血圧が変わると若い人でもかなりの負荷が心臓にかかってしまうことになります。

この時に、湯船から急に立ち上がらないようにすることも大事です。湯船の中では体に水圧がかかっているため、血管が縮小している状態です。この時に急に立ち上がると血管が一気に広がり、貧血状態となり、意識障害を引き起こす可能性があります。

お風呂から上がった時にクラっとするのはこれが原因です。

入浴は10分を目安に

ヒートショックは寒暖差が原因で起こるものです。そのため、体を温めすぎないことも大事です。消費者庁も以下のように注意喚起しています。

ヒヤリとした時の状況では、浴槽に長く漬かっていた人が多くなっています。10 分までを目安に上がるように心掛けましょう。また、浴槽に漬かる時に気を付けていることとして「熱いお湯に漬からない」と回答した人のうち、26%は 42 度以上の湯に漬かっていました。目安として 41 度以下の湯が推奨されているので、湯はあまり熱くしないようにしましょう。

冬場に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!

入浴前のアルコールは控える

飲酒は血圧を上げる原因になります。また、過度な飲酒は眠気を誘います。ヒートショックとは別物ですが、入浴中に昏睡状態に陥ってしまうと溺死の原因になりますので、アルコールが抜けるまで飲酒はしないようにするほうが良いでしょう。

食後の入浴は控える

加齢にともなって食後低血圧という症状が出始めることがあります。食事をとった後に急激に血圧が下がることを食後低血圧と呼びますが、直後に入浴をすることでさらに血圧を変動させてしまい、失神する可能性も考えられます。

前述したように入浴中の失神は溺死にも繋がりますので、なるべく食事直後の入浴は避けたほうが良いでしょう。

入浴前後の喫煙は控える

喫煙は15分程度の一過性の血圧上昇を引き起こします。このため、入浴前に喫煙したり入浴後に喫煙をすることはあまり良いことではありません。

筆者も喫煙者ですので、どうしても食後は喫煙をしてしまいますが、本来これもよくないことです。食後は仕方ないにしても入浴前の喫煙には特に気をつけましょう。

入浴前に誰かに一声かける習慣をつける

ヒートショックはどんなに気をつけていても発症してしまう可能性があります。そのため、できる限りヒートショックについて家族で理解を深めてお互いを見守るようにしましょう。

風呂場で大きな物音がした時やなかなかお風呂から上がってこないことを不審に思うことができれば大事に至る前に救急措置ができるかもしれません。

入浴前に「風呂入ってくるわ」と誰かに一声かけておくことも大事なことです。

まとめ

ヒートショックは何気ない日常に潜む危険な症状です。大事に至る前にしっかり予防してもしもの時のために備えるようにしましょう。

備えあればなんととやら…です。



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