訪問入浴サービス中のリスク回避のために
訪問入浴サービスは、寝たきりなどのため、自宅の浴槽で入浴できない人にとって、欠かせないサービスです。しかし、寝たきりの高齢者などでは、血圧や体調を整えることも難しいため入浴前のバイタルチェック時に異常がない場合でも、入浴途中で急に体調が悪化してしまうなど、不安定な方が多いのです。
また介助しながらの入浴になるので時間がかかるため体力のない高齢者にとってはとても難しいものとなります。
そのため、入浴により急激に血圧低下して、意識を失ってしまうなどの入浴介助時に起こる事故は多いのです。

訪問入浴とは?

訪問入浴サービスのリスク回避のためについてのイラスト 寝たきりや体に障害を持つ人などを対象に、訪問入浴車で自宅を訪問し、自室で入浴をしていただくサービスです。介護士だけではなく、看護師を含めた複数のスタッフでサービスを提供します。立ち上がったりする必要はなく、体を横にしたままで入浴できるので、体の負担も少なく、入浴できるのです。
また、もともと訪問入浴サービスが必要な人は、普通の浴槽に入る入浴そのものが体に負担になる場合が多いのです。入浴による体の負担を避けるため、訪問入浴サービスを利用している場合がほとんどです。
そのため、発熱や呼吸困難、意識障害などの事故の報告も少なくありません。

入浴のリスクが高まる体温・血圧の参考値

東京都市大学の早坂教授らのグループの訪問入浴の事故発生状況の研究で、その値を超えると、訪問入浴時の事故のリスクが高まる体温・血圧の参考値を公表しました。 体温37.5℃以上、収縮期血圧(最高血圧160mmhg以上、拡張期血圧(最低血圧)100mmhg以上が訪問入浴サービスの実施を検討する参考値として、公表されました。
訪問入浴サービスにおいて、入浴による体調変化のリスクは普通の入浴よりも体調変化のリスクが高いです。しかし、入浴による皮膚の保清や爽快感など入浴でしか得られないものも多くあり、他のサービスに変更することをできるだけ避けたいものなのです。
「これくらいなら大丈夫かな」と見切り発車したために事故につながってしまった例も少なくありません。

まとめ

入浴による事故は、訪問入浴だけではなく、通所介護や通所リハビリでも起こりうることです。自宅での入浴でも起こりうることです。その為高齢者の入浴の実施を検討するうえでの参考値になります。
公表された体温・血圧の値は、あくまでも参考値であって、絶対的な基準ではありませんが、判断材料としてとても参考にすべきものだと考えます。


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