介護の基本的な考え方として自立支援があります。
自立支援とは「できることは自分で行う」ということなのですが、すべてを自分ですることではありません。
行為の一部でも何かしら自分でできることでの自立支援となります。
しかし介護職の中には自立支援ということをはき違えている場合があり、「すべて自分でしてください」というような間違った関わりをしているケースがあります。
自立支援とは「できることは自分で行う」ということなのですが、すべてを自分ですることではありません。
行為の一部でも何かしら自分でできることでの自立支援となります。
しかし
介護における自立支援とは

重度の要介護者であっても何かしら自分でできることがあります。
そのようなことを見つけて自分でできるように支援をしていくことが介護には求められています。
例えば衣類を着るという行為を1つとって考えてみます。
要介護者が衣服の脱着の行為すべてに介助が必要であった場合に「自立することはないじゃないか」と感じますよね。
しかし衣服を着ることでなく、どの衣服を着たいのか選択することができるのであればそれも自立支援です。
よって
要介護者が自分らしい生活を送ることができているかが重要
要介護者にとって自立支援を前面に押し出してきた介護をされるのはとても苦痛です。逆に「介護者が介助したほうが早く苦痛が少ない」と考え、すべて介助してしまったら意味がありません。
要介護者の多くは「できないことをしたくない」と思っているのではなく「自分でしたいけどできない」「どうやって自分でしたらいいのか分からない」と感じています。
そうしたことを介護者が踏まえ、要介護者が自分自身でできるように方向付けをすることが求められます。
また要介護者に対して選択することができるような関わりも必要です。
「服を着ますね」ではなく「どの服にしますか」などの声掛けをするだけでも選択するように方向付けができます。
こうしたことを介護者が意識することで要介護者の自立支援につなげることができます。
まとめ
自立支援に関しては考え方を間違えると要介護者の介護状態を悪化させてしまう原因になります。そのため、
「ただできないところを介助すればお互いに楽だよね」という考えではなく、時間がかかっても要介護者が「したい」ことができるように関わっていくようにしていきましょう。
2016年10月18日 12:00