高齢者の見守りを行うため、ある自治体で水道企業団と市が協定を結びました。この協定では水道の検針に行った際に自宅の新聞が溜まっている、徘徊している認知症の人がいるといった異変に気付いた時に街に報告するというものです。
社会的に孤立しがちな高齢者世帯にとって見守りの機会が増えることはとても大切なことです。早めの異常発見、安否確認により守られる命もあるでしょう。
このような取り組みをぜひ参考にして様々な自治体で対応をしてもらいたいものです。
高齢者世帯は社会的に孤立しがち

見守りも不足している
地域などの社会との関わりが希薄になってしまうと、お互いに干渉し合わなくなります。 例えば新聞が溜まってしまっているなどの異常を知らせるサインにも気付くことがなくなり孤独死などにもつながってしまう可能性があります。 また何か異常に気付いたとしてもどこに報告したらいいのかわからずにそのままになってしまうということも大いに考えられます。 やはり地域の中はもちろん、自治体を通して異常時の対応や安否確認などの見守りを周知させることが必要であるといえるでしょう。孤独死を防ぐ、「普段の見守り」
「孤独死」という言葉を聞くようになりました。孤独死とは一人暮らしの方が誰にも気付かれずに亡くなることです。何か病気が発生しても救助を呼べずに亡くなることも該当します。この孤独死ですが主に高齢者に多く発生しています。介護認定を受けていない、生活保護などの行政からの支援も受けていないといった状況の時に他者との関わりが希薄になってしまい病気になっても発見が遅くなる、ということから孤独死になってしまうのです。これらの孤独死を防ぐため、日常的な見守りや安否確認が必要なのです。まとめ
今回の協定は素晴らしいことだと思います。とはいえ、新聞が溜まっているなど明らかな異常があれば確認してみようと思うでしょうが、「今日は朝刊が取られていないな…」程度の変化ではなかなか察知できないでしょう。そのような小さな変化には日頃の付き合いがある方の方が異常には最も敏感だといえます。 本当に孤独死を防ぎ、お互いの命を守っていくには、地域で協力し合い、安心して暮らしていけるような世の中にすることが大切なことだといえるのではないでしょうか。2016年7月15日 12:00