高齢者の希望の実現?日本版CCRC構想とは
かつての高度経済成長期に、首都圏では他県よりの移住者が多くありました。その人たちが2025年に75歳以上の高齢者となります。地方では、今後ますますの過疎化が進む予想です。そして検討の末に政府が考え出したのが、日本版CCRC構想でした。
ですが、その案にはすでに賛否両論が飛び交っているのです。

日本版CCRC構想とは?

高齢者の希望の実現?日本版CCRC構想とはについてのイラスト 高齢者が健康である状態で入居し、終の棲家とする生活共同体をCCRC(Continuing Care Retirement Community)といいます。 「アクティブシニアタウン」とも言われるこの集合住宅の考え方は、1970年代のアメリカで始まりました。
そこは、 移住者が馴染み、生涯学習、就労や社会活動などといった生きがいを持ち、楽しく生活出来るという地域です。 また年齢を重ねれば、介護が必要になる事も考えられますがその対策もしっかりできた地域になります。
医療機関と連携連動し、継続的なケアも受けられるので、安心して暮らせるような場所にしよう、ということです。日本政府のコンセプトとしては、・高齢者の希望の実現、・地方へのひとの流れの推進、・首都圏の高齢化問題への対応、これら3つの点といわれますので、これが日本版CCRC構想となります。

首都圏のメリットと地方のメリット

では、この施策のメリットはお互いにあるのでしょうか。
まず首都圏ではどうでしょう。首都圏の自治体では、高齢者の人口が減少します。そして、高齢者のための施設や介護者の不足は解消されます。それに伴い社会福祉費の 負担額も抑えることが出来ます。でも、その分人口が減少しますから税収入は減少しますね。地方ではどうでしょう。まず過疎化の心配があった地方では、人口の増加が見込まれます。そしてそれによって就労事案が生まれ、産業も活性化します。政府からの支援も増えることになります。
なにか良い事ずくめのように聞こえるかもしれませんが、本当のデメリットはまだ見えてきていないのではないでしょうか。

どうして異議を唱える人がいるのでしょう?

いいことばかりのようですが、首都圏では今後増加する高齢者に対応しきれないために、地方へ追いやるのだという意見があり、「まるで姥捨て山現代版だ!」とも言われています。
また、地方においても我も我もと手を上げたのはいいのですが、人材確保はどうするのでしょう。現在ですら不足している介護職が果たして地方で集められるのかは未知数です。今回が初めてのチャレンジになるので、この構想のノウハウを持つ人材、また運営を請け負う事業者、そして医療関係など不明瞭な点が多くあります。 また、首都圏の自治体も、高齢者の移住に全面的に賛同してはいません。 「無理に高齢者を地方へ移住させるのには違和感がある」(神奈川県知事)「施設が足りないから移住というのは乱暴」(東京都知事)との声も上がっています。 地方の自治体からも「平成の姥捨て山」「数合わせの押しつけ」などと反発の声があがっています。
高齢者介護や医療の負担といった難題を課せられては、地方がますます衰退しかねないと不安が募ります。

まとめ

「高齢者の希望の実現」をうたっていますが、高齢者が魅力をどこに見い出すのか疑問です。
住み慣れた地域を離れた先で本当に安住できるのでしょうか。アメリカと日本とでは生活習慣は勿論、考え方や習慣も違います。 慣れ親しんでからでないとなかなか心を開けない日本人が果たしてうまくいくのでしょうか?
実際に実現するとなると、今後も課題がたくさん出てきそうですね。


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