高齢者ケアは高齢者を理解するところからはじまる
ケアは、ただ行えばいいというものではありません。
高齢者の世代と私達の世代とは、親子関係も時代背景も大きく違います。

もちろん価値観にも大きな隔たりがあり、 表現の仕方にも違いが生じています。
団塊の世代の高齢化に伴い今一度、その背景を思い巡らせ歩み寄る事が必要では無いでしょうか?

団塊の世代の時代背景…

高齢者ケアは高齢者を理解するところからはじまる 1939年(昭和14年)から1945年(昭和20年)までの6年間続いた第二次世界大戦は敗戦で幕を閉じました。

そして日本は 焼け野原となりました。食べるものも無く混乱期といわれる時代が続きました。

そして1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)第1次ベビーブームが発生しました。その世代の人たちがいま高齢者 と呼ばれるようになりこれからますます増加します。

この団塊の世代が生まれた時代は、焼け野原から復興のために頑張る父親と、それを影で支え家を守る母親の背中を見て 少年期を過ごしたのです。

しかし、子供の頃は皆がまだまだ貧しく、それでも周りの人と助け合い励まし会って乗り 越えてくたという経緯があります。

その後、日本の高度成長を促し、バブル景気を経験した世代です。

私の父も、またこの時代に生きてきた1人です。
厳格だった祖父からは「教育勅語」を唱える事を義務付けられた、最後の1人かもしれません。

祖母は、ご近所の人への優しい付き合いを大切にし「お先にどうぞ」を口癖に、父が真っ先に手を出すと ピシッ!と叩かれたそうです。

高齢者に宿る心とは

現代の人間には理解しがたいかもしれませんが…(という私にも、理解し切れませんが)

“一を聞いて十を知る”という事も1つでしょう。

「どうして欲しいかいわなきゃ分からないわ」と私が言えば、「聞かずとも察する事が思いやりだ」とは父の言葉です。
言いにくいことは察してすることを教育されたのでしょうね。会社でも上司の一挙一動で察する事が出来た世代です。

ひょっとしたら、施設の利用者さんたちも「こうして欲しい」という事をいえないままなのでは無いでしょうか?

教育勅語についてちょっと見てみましょう。

古いようでも、今の時代に必要な「心」も感じられるような気がするのは私だけでしょうか?

①親に孝養(孝行)
②兄弟・姉妹は仲良く(友愛)
③夫婦はいつも仲むつまじく(夫婦の和)
④友だちはお互いに信じ(朋友の信)
⑤言動をつつしみ(謙遜)
⑥全ての人に愛の手を(博愛)
⑦勉学に励み(修業習学)
⑧知識を養い才能を伸ばし(知能啓発)
⑨人格の向上につとめ(徳器成就)
⑩世の人々や社会のために(公益世務)
⑪法律や規則を守り(遵法)
⑫正しい勇気をもって国のため真心を(義勇)

今でも父はスラスラと口に出来るようです。三つ子の魂ですね。

で慎み深く、思いやる事の大切さを骨の髄まで、親の背中で教育された人たちが、今の高齢者では無いでしょうか?

まとめ

やはり、生きてきた時代が違うので自分の常識が高齢者にとっては非常識であった、なんてことはよくあります。
私も入居者様に何度お叱りを受けたかわかりません・・・。

でも、そういった「違い」でも新しい発見と捉えて高齢者と接することができれば楽しいですよね。

気持ちに余裕がないと、ついついイライラしてしまって腹を立ててしまいがちですが、そんな時は深呼吸してみてください。

違ってて当たり前です、でも理解する努力は、介護職として怠ってはいけないような気もします。


2016年7月9日 17:00


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