模擬患者として高齢者が!?「リアルな声」を実習に!
とある看護学校の取り組みに、老人クラブの皆さんに「模擬患者」となって頂き、実習を行うという取り組みがあります。私も数十年前に介護福祉士の卵として日々勉強に励んでいた頃の事を懐かしみ、思い出しながら、記事を読み進めていきました。 今回は自分が「実習生」だった頃のこと、この看護学校の取り組みなどをご紹介したいと思います。

実習の思い出

模擬患者として高齢者が!?「リアルな声」を実習に!についてのイラスト まず私たち「実習生」は病院、施設、地域での実習の前に、学校で学生同士での実習を行い、基本的な介護技術を身に着けてから実習に出かけます。その学生同士の実習のエピソードで面白いことが多く起こった私と同期の友人たちのお話をします。前提に、私は大柄で背も高いということでお話ししておきます。まず、シーツ交換から習います。「三角コーナー」に数十分苦戦したことをよく思い出します。それに慣れたら、ベッド上に利用者さんがいる時のシーツ交換です。
私は大柄で力もあったので、難なくクリア(あの頃はまだボディメカニクスなどの技術はきちんと身についてない状態でした。)しましたが、私が模擬利用者さんになった時です。相手はすごく小柄な可愛らしい友人でした。先生からは、「なるべく力を抜いてだらんとしててね。」と言われるのですが「んーっ!んーっ!!」と、とても頑張っている友人。思わず力を入れて側臥位になりました。私はその時、「これは、私が模擬だったら大変だぞ・・・。」と確信したのです。
それから別の日の実習で「横抱えでリクライニング車椅子に移乗」という色々なシチュエーションでの移乗介助の実習がありました。通常は、上半身、下半身と二人で行うのですが、私の時にまた事件が。女子二人では持ち上がらないのです。私は「やっぱりねー。」と笑っていました。すると、「じゃあ、俺たちでやってみる!」と男子二人が名乗りを上げました。力も強く、大柄な男子二人で、「もしや」と思い、チャレンジしてもらいました。すると、持ち上がったのです。
教室には、学生の歓声があがりました。その歓声に私もいました。そんな学校での実習を終えて、施設などに長期の実習に出かけるのですが、学生同士での実習とは全く勝手が違うのです。「リアル利用者さん」相手の実習です、力加減など全くない、リアルな介助に私も友人たちも戸惑ったと実習後に話したのを覚えています。

「リアル」相手のその前に

このように私は学生同士の実習にて、いい意味でも悪い意味でも「手加減」をしていたのです。「この子は少しの手加減でいいかな?」「この子は全面的に力を入れて加減しなきゃ。」などなど。実習では「お互いをよく知った同級生」ではなく、「初めてのリアル利用者さん」との関わりであり、まず会話からつまづきます。「どんな話題がいいの?」「観察?どんな状態を観察したらいいの?」全く分からないことばかりです。見るところも、どこを気を付けるのかも分からず、途方に暮れている状態で最悪指導者さんに叱られてしまいます。
そんな状態になる前に、「リアル患者さん」に近い存在の方に実習の相手になって頂いている看護学校があるようです。そこでは、地元の老人クラブの会員さんに「模擬患者」さんになって頂き、声掛け、観察などさせて頂く実習があります。初対面に近い相手との会話から病気の症状を聞き取りし、看護に繋げていく。とてもいい取り組みだと思いました。
どうしても学生同士ならお互い知っている関係での手加減が出てしまい、実際の現場に立つと途方に暮れてしまう。でも、学校での実習で初対面に近い相手との関わりをもっておくと、少しでも心構えが出来て積極的になれそうだと私は感じました。ただでさえ今思い出しても心臓が口から飛び出しそうだった初めての実習でしたが、こんな心構えが出来る実習があると学生さんも安心出来ますね。


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