ペースメーカーのMRI検査は禁忌とされていた…しかしMRI対応型が誕生!
ペースメーカーという言葉を、皆さんも耳にしたことがあると思います。
現在このペースメーカー装着者は約40万人以上といわれています。

ただ、今まではペースメーカー装着者はMRIでの検査がうけれませんでした。
それが機器の開発により禁忌とされていた検査がうけられる、新型のMRI対応型が誕生したのです。

そもそもペースメーカーとは?MRIとの関係性

ペースメーカーのMRI検査は禁忌とされていた…しかしMRI対応型が誕生!についてのイラスト ペースメーカーとはどんな場合に有効でしょうか?

「徐脈性不整脈」「房室ブロック」「心房細動」の場合にペースメーカーを装着します。

心臓は休むことなく1日10万回、1分間に60回~100回拍動し続けています。

それが100回以上の場合には「頻脈」といい、60以下の場合には「徐脈」といいます。

徐脈の場合には「めまい」「ふらつき」「失神」などの症状が見られます。

また心不全などの危険もあり、疲れやすい、息切れといった症状も起こります。

ペースメーカーとは、不整脈がおこると感知し心臓に電気刺激を送ることで、心臓に正しい鼓動を助ける《心臓の支援機器》です。

MRI検査とは、X線やCTの場合はX線で撮影しますが、MRIは強い磁石と電波で体の内側の状態を「断面像」として撮影する検査機械です。

MRIは強い磁力を使用しますので、従来のペースメーカー装着者の場合、誤作動やペースメーカー内の線が発熱の危険がありました。

そのようなわけで「ペースメーカー装着者のMRI検査は禁忌」とされていました。

新型のMRI対応型が誕生!

平成24年、革新的な医療機器メーカーが国内初の「MRI対応型」の発売が開始しました。

そして他の各メーカーも取り扱いをはじめ、MRI検査が可能な機器が増えたのです。
どの機種も磁力の影響しやすい部品を少なくし、発熱しないリード線を組み込んでいます。

日本医学放射線学会では、「基準を満たした特定施設に限定」などの条件はありますが、今後は多くの装着者が検査を受けられますね。

MRIを受けることができなかったらどのような危険性が考えられるか

MRIにおける検査は、特に高齢者に多い「変形性膝関節症」「閉塞(へいそく)性動脈硬化症」の診断に効果的です。

他にも脳血管疾患(脳梗塞・くも膜下出血など)の診断にもとっても有効なんです。

心臓の専門教授は「後遺症が出ず、治療が可能な初期の脳梗塞の診断には、病変をより詳細に見ることができるMRIによる検査が欠かせない」と説明されています。

まとめ

ペースメーカーの手術を、年間に約160人の方にしていらっしゃっる日本大学医学部の循環器内科准教授は 「MRI検査をしたくても受けられず、CT(コンピューター断層撮影装置)で代用したり、検査を諦めたりしていたペースメーカー使用者は多かった。 患者らが抱えていた不安を解消できたことは画期的だ」と話されています。

早期発見、早期治療にはどうしても不可欠だった検査です。

これで高齢者の方たちも「安心と安全」が持てるようになりますね。


2016年9月27日 15:00


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