認知症の向精神薬 上手に付き合っていくには
認知症の症状の中で幻覚、妄想症状により暴力やせん妄を起こす場合があります。

これを「BPSD」と呼ばれています。
この「BPSD」の症状が現れた時に「向精神薬」が投与される事があります。 向精神薬を初めて投与された高齢者と全く投与されていない人と比較すると死亡率が2倍以上高くなったことがわかりました。

使わざるえを得ない向精神薬。
認知症の向精神薬にはどのような副作用があるのでしょうか?

認知症への向精神薬慎重な投与が必要と研究で発表

認知症の向精神薬 上手に付き合っていくにはについてのイラスト 順天堂大学の研究グループの調査によりアルツハイマー型認知症の高齢者およそ1万人を対象に半年後の死亡率を比較しました。

始めに ≪調査前から向精神薬を服用している人≫と≪全く服用していない人≫を比較した所ほとんど差はなし。
これによりすべての人に副作用が表れるという事ではないことがわかります。

ところが、≪調査開始から初めて向精神薬を服用した人≫と≪全く服用していない人≫ を比較した所全く投与されていない人より初めて投与された人の半年後の死亡率が2.53倍高くなりました。
薬の服用を初めて2か月からは半年の間に死亡率が高くなる傾向がみられました。

これにより薬を始めだした時のコントロールがとても重要なことがわかります。研究でも「どうしても使う必要がある場合は短期間で少量からが望ましく、慎重に使うことが望ましい」と指摘しました。

認知症の一般的な治療法

認知症の一般的に使用されている薬といえば「アリセプト」です。

でもこれは見当識障害や記憶などの中核症状に対しての薬です。
心理・行動症状の「BPSD」には効果はありません。BPSDは一般的には理解出来ない行動を起こすので介護者や家族の負担がとても大きなものになります。

少しでも症状を落ち着かせたい事から向精神薬の投与が行われているのが実情なのです。

副作用としては食事の飲み込みが悪くなり食事がとれなったり、ふらつきや姿勢を保つ事が出来ず転びやすくなることがあります。それによる誤嚥性肺炎や寝たきりの状態の症状が起きたそうです。

今回の調査の調査開始から初めて服用した人の死亡原因も肺炎と心不全によるものが大半でした。

まとめ

私自身病院でBPSDが表れた患者さんが向精神薬を投与され、大人しくなりましたが全く意思の疎通が出来なくなってしまった方も見てきました。

一人の患者、利用者の方が大暴れしてもスタッフの人数が足りず付きっきりでみる事できないのが現状です。もっと介護や医療のスタッフの数が増えて一人一人にしっかりと向き合える時間を取ることが出来れば、短期間の薬さえ使用することなく個人の尊厳を尊重した介護をすることが出来ると思います。

しかし向精神薬で効果が表れて穏やかに過ごせている方もいます。
「薬にはリスクはある」と認識してしっかりと医師と話し合った上で慎重に使用することが望ましいでしょう。


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