『お正月の買い出し!』というと...【コラム】
『お正月の買い出し!』というと…【コラム】

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テレビでは毎年「築地の市場の年末」が景気よく放送されています。


先日のことです。


「ねえ、〇×スーパーは12月31日は午後三時から全品半額だそうよ!」

と母から電話があったのです。


「そうだよ!確か去年もそうだったから!30日に買ったほうれん草が半額になってて頭に来たわよ!」

「でも、欲しいものは先に買っとかないとなくなっちゃったら困るしね…。」


「ところで、今年の年末の買い出しはどうするの?」

「母さんはもうやめたいんだけど…お父さんが張り切ってるからね。笑」


家では毎年30日に市場へ買い出しに行きます。

お刺身やみかん、蒲鉾に丸干しなどなど、そしてお肉もたくさん仕入れます。


お昼過ぎに実家へ行ったら、父は敷物を干していました。

「お父さん、今年も市場へ買い出しに行くの?」

「そりゃそうだ!買い出しにいかんと正月困るからな!」

「…」わたしは楽しみを奪うようで言い出せませんでした。

(どこのスーパーも2日から営業してますけど)


それを察したのか、父はこんな話をしだしたのです。


「以前は正月の3が日は、全てのお店が休みで会社も休み!

それこそ、神社以外は閉店休業で世の中が止まったようなもんだよ。

だから買い出しが必要だったんだけど、今は1日から店が開いているだろう。

俺も知ってるよ。スーパーではいろんなものが売ってることもね。

何故うちは毎年お米屋さんで鏡餅を注文しているか、知りたいかい?」


「うん…」


「だんだん世の中が便利で合理的になっているだろう。

年の初めに年神様をお迎えして、家族みんなの無事にお正月を迎えられたことに感謝して

この1年も無業息災を祈り、昔の人の知恵を思い返す。

そのためにお正月だけは続けたいんだよ」


確かに便利になって、今では何でも手に入ります。

おせち料理が特別なご馳走でもなくなっています。


でもその反面、「感謝の気持ち」が薄れていくようにも感じる、と父は言うのです。

「ご先祖様に感謝し、大地と水に感謝するってお正月ぐらいだろう?」


家では、お正月の最初の水は仏壇に父が備えます。

父は正月の朝、一番に起きて汲み置きの水で口を漱いでやってます。

私たちの歯磨きもそのあとです。


そして、お雑煮の為の火付けも父です。


皮肉にも今は便利になったので、ガスコンロをカチっとするだけなのですが。笑


学生の頃聞いたことがあります。

「お父さん、よそのうちではこんな事どっこもやってないよ?」

「今の世の中では叱られるかもしれんけど、昔は女は不浄といってたんだ。

だから正月の歳神様をお迎えするには、一家の主が水の神様と火の神様には

きちんとご挨拶するんだよ」


この時代、男性と女性の間に大きな差はありません。

企業の雇用だって、女性でも大きな仕事を任されている方もたくさんいらっしゃいます。


それでも、年老いても家族と伝統を守ろうする父を私は誇りに思います。







                     akikoのコラム



2017年1月2日 12:00




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