「老いては子に従え」というにも、子がいない場合は?【コラム】
母から受け継ぐ生活の知恵

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私の大叔母は、十数年前に亡くなりました。

祖父の一番下の妹です。

勿論明治の女の人です。

戦争があり、子供が出来ないうちに未亡人となりその後は実家に身を寄せていたのです。


元々、その時代の人としては珍しく女学校を出ていたので、戦後は教員として務めていました。




祖父にとってはとても不憫で気がかりだったのでしょう。

父にいつも「頼むぞ」といっていたそうです。

父の話では「結構な良い縁談があっても、絶対に首を縦にはふらなんだ。生涯を後家で通したんだ」といいます。

そして「貞女は両夫に見えず」という言葉を聞きました。

私は「死んじゃったんだものしかたないじゃん」と言いましたが

何かが違うんでしょうね、わたしとは。


「永遠の0」では、部下と再婚するんですが、やはり心に何かを持ち続けるんです。



軍人の妻として…


さて、その大叔母はいつもきちんとシャキッとしていました。

でも、後年は膝を痛めていて、いつも風呂敷を膝にかけて足を投げ出し座っていた思い出があります。

髪はもちろん白髪のはずですが、そんな姿を見たことがありません。



そんな大叔母が、いつも言ってた事があります。

「子供でもあれば頼めるけど、子供がいないから心配も無い」だったそうです。

ほんの僅かの結婚生活だったでしょうが、亡くなったご主人の菩提寺に永代供養を頼んでいたのです。

もちろんその頃の私には「永代供養」の意味すら分かりませんでした。

晩年は、入院生活でしたが母に連れられて兄と一緒に行くと

いつも「お母さんを大事にして、しっかり勉強するんですよ」

と、新札の入ったぽち袋をくれました。
(あの新札はどうしていたのでしょうか?)

決して裕福とはいえなかった筈ですが、身奇麗にして静かに旅立ちました。

葬式は父が執り行ったのですが、遺品整理の際に見つかったそうです。

“戦地からの便り”が…

今の時代のラブレターのようなものではありませんでした。

「軍人の妻として…」というような内容だったと聞きます。

鉛筆で薄い便箋に書いたものでした。



子供がいれば頼めるけど…とは何を頼みたかったのでしょうか?

子供がいないから心配も無い…とはどんな心配だったのでしょうか?


現代は孤独死がとても大きな問題として取り上げられています。



【人に歴史あり!】

その人の歴史の終焉が一人ぼっちでは寂しいではありませんか?

せめて、手をにぎる人がいれば静かに安らかなのではないでしょうか。







                     akikoのコラム



2016年7月8日 17:00




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