施設が次のステップと感じるまで・・・【コラム】
しっかり者だった母の異変

施設が次のステップと感じるまで・・・についてのイラスト


以前、ある方からこんな話を聞きました…

もう何年前になるでしょうか。私が今より若く、子供も小さかった時の事です。

義母が転んで鎖骨を骨折しました。

3週間ほどで退院してきました。

勿論毎日子供を背負い病院通いしていたんですが、全然リハビリには行かないし ちょっと一言


私「おかあさん、少しは自分で動こうとしないと…」
母「まぁ〜あなたは鬼ね!あぁ〜イタタ」               


わがまま一杯でリハビリも満足にしないまま退院してしまったのです。

今思えば、この頃から認知症の兆候があったのかもしれません。

以前は、もっと穏やかな人でした。

その後、自分の部屋から出てこず母はテレビばかりの生活になったんです。


毎週義姉が来るたびに私の悪口ばかりでした。それもいつも同じ内容で…

義姉は私に「大変だと思うけど、もう少し優しくしてやって!」と

もう私はどうしていいか分からなくなっていました。





認知症かも?でも家族は…


それから二月たった頃

「無い!無い!私の指輪が無い」と大騒ぎして義姉に電話しました。

飛んできた義姉が「おかあさん、私にくれたじゃない」というと


「…何のこと?」


毎日義姉に電話です。

「ご飯を食べさせてもらえない」
「部屋に閉じ込める」…


食べた事を忘れてしまう状態になっていました。


私「あなた、おかあさん認知症じゃないかしら?」   
主人「そんな筈は無い!しっかりもののお母さんだぞ!」



そんなある日のこと

「お邪魔しました。ではそろそろ失礼します」

と挨拶にくるじゃありませんか。


私「お母さん何処へいらっしゃるの?」
母「家に帰ります」         

私は、えっ!とあわてました。

私「ここはお母さんの家じゃありませんか?」
母「あら、あなたはどちら様ですか」    


…そんな問答の挙句出かけてしまったのです。


後を追いかけたら近所の人と一言二言話して戻ってきましたが

主人に「もう無理だと思う」と話しました。

主人は「市の方へ相談してみる」といってくれました。




とうとう施設に入所することに…


主人が相談にいったその後

ケアマネージャーさんから

「ご家族は元気でしっかりした時のお母様をご存知ですから、さぞ悔しく辛かったでしょうね」

「これからはプロに任せましょう」 といってくださいました。


でも私は「まだまだ」とずるずる決心できませんでした。

私が母の認知症を疑い、家から追い出してしまうという「自責の念」と

世間から「出来の悪い嫁」という汚名が頭にあったのです。



結局私の場合は私自信が体調を崩し、母は半年ほどで施設に入所しましたが

いまでも本当にこれでよかったかと後悔の念がぬぐえません。


でも、「もう少し、もう少し」と「私が頑張らないと」と続けていたら

私も母も共倒れになり家庭も崩壊していたかもしれません。



入所してからは施設が近所でしたから週に2度ほど面会に行っていました。

介護してくださる方に様子をうかがうと

「認知症の症状が進行していて、自宅で子供を抱えた人には難しかったでしょうね」

と言われました。


決めるまでには紹介された4件の施設を見てまわりました。




入所は次のステップ!


入所が決まったことを伝えると

「私を姥捨てするの!」と母は激怒しました。

主人は「大丈夫だよ、心配要らないから。いつでも側にいるから。」

「どうしても嫌だったら 帰ってこればいいんだからね」

と子供に諭すように話していました。


「うん、○○ちゃんがそう言うんなら」とまるで子供のようでした。



その時介護職員の方が

「おやつ食べましょう。△△さんはカステラお好きですか?コーヒーと紅茶どちらがお好きですか?」


「あら、私は紅茶がいいわ」


母はもう振り返りませんでした。





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